自前の会員管理システムを持っているのですが、WordPressとのつなぎ込み(管理画面から閲覧制限できたり、ショートコードでログインページなどを表示したり)はまだ行ったことがありません。一般的にどのような機能をもたせるのか調査するためにいくつか会員管理プラグインを導入してテストしてみたいと思います。まずはWP-Membersです。
WP-Membersのインストール
メニュー「プラグイン」▶「新規追加」でプラグイン追加画面を開き、キーワードに「WP-Members」と入力します。
「WP-Members Membership プラグイン」とタイトルのプラグインです。「今すぐインストール」▶「有効化」で完了させてください。
P-Membersの設定
WP-Members オプション
メニュー「設定」▶「WP-Members」が追加されているのでクリックして設定画面を開いてください。
コンテンツの表示制限について設定とログインや登録フォーム、未承認時のコンテンツの表示状態などが設定できます。
登録に関しても細かな設定があり、管理者の承認で登録されることや電子メールで確認URLを送付する機能の設定もあります。
また、ログイン、登録ページ、プロフィールページは固定ページをつくる形式のようで、どのページかを設定するようになっています。(作成されたページにショートコードが必要なのですが、設定画面にショートコードが書いてなくて検索しました。)
フィールド
基本フィールドはどの項目を表示して必須にするかの設定の他に自前のフィールドが追加できます。
これはいいです。かなり細かな設定ができます。例えばstatsu01 というフィールドを作って 未設定・有効・無効から選択できるようにすることも可能です。またstatus01_dateというフィールドを作って日付形式にすることも可能です。
設定した項目はもちろんユーザー管理画面で定義できます。
これはうまく行けばWebマーケティングに使えるかもしれません。
あとはこのデータの入った人の一覧を抽出して同報メールやステップメールを送付したり、LINE-IDを取得してLINEメッセージ送ることができるかデータ構造とワードプレス関数を確認です。
ダイアログ
完了やエラー時のメッセージの設定です。
英語で入っていますが、画面では日本語が表示されました。
変更が必要な場合にのみ更新するようです。
メール
ユーザ-登録時、パウスワードリセット時、ユーザー名回復時?、管理者通知のメールテンプレートです。
差し込みはフィールドの設定で定義されたメタキーが使えるようです。
Captcha
GoogleのreCAPTCHAが使えます。早速以前登録した際のサイトキーとシークレットキーを入力しましたが、会員登録画面に問題なく表示されました。
基本ページ作成
ログインページ、登録ページ、ユーザープロフィールページを固定ページで作成する必要があります。
固定ページですので、前後に色々とコンテンツを入れることができるのがいいですね。
専用ショートコードを入れることによりフォームが生成されます。
ショートコードは
ログインページ:[wpmem_form login]
登録ページ:[wpmem_profile]
ユーザープロフィールページ:[wpmem_form register]
です。
アクセス制限
プラグインを導入すると固定ページ、投稿の編集ページの右側にログインによる表示の制御管理項目が追加されます。これにより認証なして閲覧できるページ、一部閲覧できるページ、閲覧できないページを割り当てることができます。
また、一覧ページにも一番右側にその状態を示すアイコンが追加されます。
シンプルでわかりやすいですね。
閲覧ランクなどがないのが残念ですが、それは別途実装する前提で会員向け制御に関してはこれで十分です。
今後確認したいこと・追加開発が必要な事項
ユーザーデータの拡張フィールドを自由に設定できることが非常に使えると感じました。
登録された会員に対して別のフォームにて登録すると属性を追加してもらえばオプトインフォームがユーザーデータとして連携できそうです。ただ、現状の管理画面ではカスタムフィールドの値での検索や絞り込みの機能がないので、このあたりを自己開発する必要がありそうです。
また、メール配信やLINEメッセージの配信との連携、SNSログインとの連携なども調査が必要そうです。
ねこすけCMSではすべて独自開発でページ管理、会員管理、メール管理などを行ってきましたが、WordPressで同様の機能をもたせられる可能性が出てきました。ただ、ワードプレスは反応速度がそれほど早くないので、同機能を持たせても運用に耐えられる速度がでるのかが課題になりそうです。