リアルと絡めたWebマーケティングはこれからの成長が楽しみな分野

イベントとWebの融合

先日、知り合いの経営者が主催するマルシェにお邪魔しました。これまで近所で開催されているマルシェとは一味違い、非常に活気があり、お祭りのような雰囲気でした。
このイベントには、リアルな店舗を持っているわけではなく、イベントやマルシェを活用して副業規模で事業を行っている出店者が多い印象です。
よく見ると、店頭にQRコードが表示されていて、Instagramや公式LINE、専用サイトでのメール登録など、様々な形でオンラインへの誘導が行われています。

目次

QRコードの活用と会員登録の重要性

出店者がQRコードを使ってオンラインで接続するのは、Webマーケティングの基本です。これにより、リアルイベントとオンラインの接点を作り、事後のアプローチが可能になります。
新規で登録された方へのアプローチ方法と、すでに会員登録をしてからかなりの時間が経過した会員へのアプローチ方法は異なるため、それぞれに適したアプローチが重要です。
特に新規の方には「エンゲージメントを高める活動」が必要です。登録後にどのように関わっていくかが、今後の顧客との関係に大きな影響を与えるため、ここでの工夫が鍵となります。

公式LINEでのエンゲージメントを高める方法

公式LINEアカウントの場合、新規登録を基準にしてステップメッセージを配信することができます。この仕組みを利用して、5~7回程度の接触を行い、簡単なメッセージや紹介コンテンツの誘導を行います。
この際、こちらからのアプローチ頻度や内容を最適化し、相手が心地よく感じるようにすることが大切です。これにより、その後のアプローチに対して抵抗感を減らし、エンゲージメントを高めることができます。
重要なのは、相手にストレスを与えず、適切なタイミングでコンテンツを提供することです。エンゲージメントを高めるためには、ユーザーの反応に合わせて柔軟にアプローチ方法を調整することが求められます。

SNSでのフォロワー獲得とコンテンツ活用

InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでフォロワーになってもらった場合、固定コンテンツやストーリーズのハイライト機能を活用することが効果的です。
新規フォロワーに対しては、「初めての方へ」や「ようこそ」といった新規向けのコンテンツを作成し、歓迎のメッセージを送ることが大切です。
これにより、新規のフォロワーが「歓迎されている」と感じ、フォロワーとの関係が良好に築かれることが期待できます。また、ハイライト機能を使って、新規向けのコンテンツを常に表示させておくことで、フォロワーが簡単にアクセスできるようになります。

専用フォームを活用したメールアドレス登録

専用フォームを利用して新規でメールアドレス会員を登録してもらう場合、登録日を基準にしたステップメールや専用コンテンツの表示を行うことで、柔軟かつパーソナライズされたアプローチが可能です。
例えば、登録直後にウェルカムメールを送り、その後の数日間で役立つ情報やプロモーションを段階的に提供することで、会員のエンゲージメントを高めることができます。
これにより、会員の興味や関心を引き、より深い関係を築くことができます。
ただし、LINEやSNSのフォローと違い、メールアドレスを入力してもらう必要があります。これが登録の敷居を高めてしまいます。一昔に流行った空メール送付のような仕組みのほうが敷居は下がりますが、メールを受信した後の仕組みを作らないとリアルタイムでの会員登録ができない状態です。

メディアごとの弱点を理解する

どのメディアも一長一短があります。
例えば、公式LINEは、少しでも不快な印象を与えるとすぐにブロックされてしまいます。配信に際しては、相手にストレスを与えないよう、慎重にアプローチを行う必要があります。
一方、SNSはPush通知ができないため、フォロワーにメッセージが届かないことがあります。普段使いしているSNSであれば良いのですが、そうでない場合にはアプローチの機会が限られてしまいます。
また、オリジナルサイトでのPush通知(メール)は、業者からのメールは優先度が低く扱われがちです。特に、タイトルだけ見て削除されることが多いため、メールの内容を魅力的にし、開封率を高める工夫が求められます。

多様なメディアを活用したアプローチが鍵

理想的には、複数のメディアを活用し、登録者のライフスタイルに合わせたアプローチを行うことが効果的です。
例えば、LINEでは即時性のある通知を活用し、SNSでは日常的に目に触れる形でコンテンツを提供することができます。さらに、オリジナルサイトで詳細な情報やキャンペーンを告知することも重要です。
運営側には負担がかかりますが、アプローチできるチャネルが多ければ、それだけ接触回数が増え、エンゲージメントを高めることができます。エンゲージメントの向上は、無店舗販売におけるビジネスの財産となるため、非常に重要です。

リアルと絡めたWebマーケティングの成長

リアルと絡めたWebマーケティングは、まだ成長過渡期にあります。さまざまなツールやサービスが登場しており、今後さらに進化していくことが予想されます。
その中で、最も重要なのは新規登録者のエンゲージメントを高めることです。これがしっかりとできていれば、その後の顧客との関係を深め、長期的な利益に繋がるでしょう。
今後どのような仕組みが一般化しているか不明ですが、少なくとも個人の関心度に応じた通知がストレスなく受けて取れて、発信側の活動によってエンゲージメントが下がるようなことがない仕組みが普及していることを祈ります。

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この記事を書いた人

株式会社ねこすけの代表をしています。
2005年に創業しWebマーケティングを実践するためのコンサルティング、サイト構築、サイト運用、システム開発を行っています。
会員・顧客属性を利用したコンテンツ管理を得意としており、協会サイト、多ブランドのECサイト、会員向けコンテンツサイトなどを構築運営しています。Webマーケティングのパートナーがほしいと感じている方、ご相談ください。
月に1度のミーティングから細かなサイト保守まで必要な部分での対応が可能です。 問い合わせ

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