動画でコンテンツを提供するのが当たり前になっていますが、有料コンテンツとする場合どのようなプラットフォームで提供するか悩むと思います。
集客を含めて動画のみで提供するならUdemyを利用して提供するのがいいでしょう。複数の動画をどこまで閲覧したか管理してくれますし、途中で中断しても次回からその続きから再生できます。ただし購入者へのアプローチはUdemyのプラットフォームを利用した通知やSNSを活用した告知になるため、見込み度の高いユーザーからのアプローチや属性別のキャンペーンなどは行えません。
会員リストを自前で管理しているならVimeoを利用しての配信がおすすめ
もし自社サイトで購入履歴が会員属性を持った顧客リスト・見込み顧客リストがあるならコンテンツ提供も自社で行ったほうがセールスしやすいです。サブドメインにしたり、ディレクトリで別サイトのようにして会員の属性で閲覧権限を付与したサイトを作ります。そこにVimeoにアップロードした動画を表示させるのです。
Vimeoの有料プランには指定したドメインでのみ再生を許可する機能があります。
月々700円のプランでも利用可能です。
これを利用するとサイトにさえ認証機能をいれればクローズドな環境での動画提供が可能になります。
動画配信自体はViemoのサーバー経由で行われるのでサーバーに負荷がかかることもありません。
しかもJavaScript経由で再生ステータスや経過時間の取得ができるのでこれをデータベースに保存するようにすればUdemyのようなプラットフォームを自前で提供することができます。
Vimeo動画の差し込み方法
HTML
<div class="video">
<iframe id="player1"
src="https://player.vimeo.com/video/{vimeoの動画のID}?h={vimeoのサブコード}f&api=1&player_id=player1"
frameborder="0" webkitallowfullscreen mozallowfullscreen allowfullscreen>
</iframe>
</div>
CSS
.video {
position: relative;
height: 0;
padding: 30px 0 56.25%;
overflow: hidden;
}
.video iframe {
position: absolute;
top: 0;
left: 0;
width: 100%;
height: 100%;
}
これでレスポンシブで動画が縮小されます。
プレーヤー操作の制御
Vue.jsで行う場合は下記が参考になります。
https://qiita.com/e-sakisaka/items/3f87f5bd13a78ca73ccf
本家はこちら
https://developer.vimeo.com/player/sdk/reference
一時停止や再生終了時にAPIを呼び出してそのページの動画の再生時間を保存し、ページ表示時に呼び出してシークするとレジューム機能付きにプレーヤーになります。
流石にある程度フロントエンドとバックエンドの開発スキルがないと実現は難しいと思いますが、会員向けにコンテンツ販売を行う場合にはこのような仕組みが必須となります。
自前で動画コンテンツサイトを持つ必要があるか
前述のような仕組みは個別開発となるため、それなりに費用がかかります。
外部サービスの学習管理システム(LMS)を使えば動画の部分の仕組みは提供できますが、マーケティング機能との連携が難しくなります。どこまで自前で提供し、どこまで外部サービスを利用するかは会員数とビジネスモデルにより異なると思いますが、少なくとも動画のストリーミングサーバーを自前で持つのはコスト的に現実的ではないと思います。SNSとして動画コンテンツを利用するならYouTube、販売するコンテンツとして動画を利用するならVimeoを利用するのは中小規模のサイトにはベストな選択だと思います。