弊社のクライアントは会員への新たなサービス提供を得意としています。
リストに対してメールを送付してリンクから申し込みフォームへ誘導してサービス提供に必要な事項を登録してもらいます。単純にフォームが一つあれば解決するのですが、ユーザー向けに最適化して事務局も最低限の手続きで済ませるようにすると細かな機能が必要になります。
フォームの基本的なフロー
Step1. メールアドレスと氏名を登録
Step2. 登録アドレス宛に送付された専用URLにてフォームに登録
Step3. クレジットカード決済または銀行振込申し込み(価格は会員の状態により変更するケースが多いです)
Step4. 完了画面が表示され、会員データ更新後にリターンメール送信と事務局宛申し込みメール送付
こんな感じですね。告知は会員向けメールとWebサイト、SNSなどです。
実際には申し込みには3つのルートがあります。
1.まっさらな状態でStep1から申し込む
2.クッキーにログイン状態が残っているためStep1をスキップしてStep2から申し込む
3.メールで個人識別パラメータ付きURLで誘導しStep2へ誘導
会員向けフォームの最適化
上記の2と3は会員が特定されているので、フォーム入力する情報は会員データから取り出してすでに入っている状態です。入力フォームに値を入れる場合もあれば表示だけして変更入力できないようにするケースもあると思います。
さらに重要なのはすでに申し込み済みの場合には「すでに申し込み済みです」と表示して申し込みできないようにする割り込み処理が必要になります。
もし会員データと共通項目の入力をしてもらう場合はそれが会員データに更新されるかわかるようにする必要があります。
メールアドレスを変更してしまったり、名前をニックネームにしてしまったりなど本人も無意識に行うことにより登録情報を上書きするのを防ぐためです。
購入後の会員属性変更とフォロー
支払いが完了したタイミングでこのサービス用の会員属性を有効にして、開始日を入れます。
この日付を基準にステップメールを送付してサービスの活用方法を紹介して活用を促します。これによりサービスの満足度があがってきます。また、数日後に関連サービスのセールスも有効です。
銀行振込未払い者へのリマインド
銀行振込での申込みに場合は仮登録の状態で登録します。
入金確認後登録状態に変更して入金日を登録日に更新します。
申込みから3日経過しても未払いの場合はステップメールでリマインドメールを送付します。
1週間後に最終リマンドを送付します。
それでも支払いがない場合は終了メールを送付して無効状態に戻します。
備考欄に「未払いにより無効化」と入れて後で履歴を確認できるようにします。
メール送付後に個別プログラムが実行できるような仕組みがあるとこれらも自動で行なえます。
企業が成長するためには運用負荷の軽減は必須
ここまで仕組み化ができるとサービス運用は銀行振込の入金確認だけになります。
運用負荷が減ると新たなサービス提供開始の敷居が下がるので、キャンペーンのように積極的に小さなサービス提供ができるようになります。
メール配信サービスのフォーム機能やフリーのフォームを利用してもサービスの申し込みの仕組みは可能ですが、会員向けに差別化もできなければ事務手続きもかなり負荷がかかります。中小企業がノウハウや動画サイト、小さなツールなどを提供する場合はどこかでこのような仕組みを入れると企業が成長できるようになります。